禁断の想いを、演技に隠して。

 高校2年生の藤田愛(ふじたあい)は、演劇(えんげき)部で渡された台本に魅力(みりょく)を感じず、自作の台本を書いた。
 自身と片想いしている先生との恋を描いたその台本を、片想い相手である佐々木(ささき)祐介(ゆうすけ)に見られたことをきかっけに、愛は祐介と台本の改良を始める。
 同時に、祐介と台本読(ほんよ)み練習をくり返していくなかで、演技力が増していく祐介に恋心をとどめることができなかった愛は、台本が完成しても祐介をさそい……?

 教師に片想いする国語が苦手な女の子と、演劇経験があるやさしい国語教師の歳の差恋愛物語。

【完結】
総文字数約15,800字(読了まで約46分)
ありがとうございます💕

目次

1,初めて書いた台本は
文化祭に向けて、演劇(えんげき)部で渡された台本に魅力(みりょく)を感じなかった(あい)は、昼休みに校舎裏で台本を書き…(読了まで約6分)
2,佐々木(ささき)先生と演劇(えんげき)
台本の話題から、祐介(ゆうすけ)が演劇をしていた経験があることを知った(あい)は、立ち去る祐介を引きとめて…(読了まで約6分)
3,想像とは違う台本読(ほんよ)
祐介(ゆうすけ)がセリフを間違えたことで、間接的に失恋した(あい)は、暗い気持ちで台本読(ほんよ)みをおこない…(読了まで約6分)
4,役に飲まれる
台本のなかの“祐介(ゆうすけ)先生”と自分を重ねてしまった祐介は、(あい)のセリフに動揺(どうよう)し…(読了まで約6分)
5,溶ける境界線
祐介(ゆうすけ)演劇(えんげき)部の前で台本読(ほんよ)みを披露(ひろう)することになった(あい)は、祐介に迷惑をかけてしまったことをあやまり…(読了まで約6分)
6,葛藤(かっとう)、そして
台本のなかの“祐介(ゆうすけ)先生”と気持ちがリンクし、演技と本音が混ざる祐介に、(あい)は予想外のことをして…(読了まで約6分)
7,いつもと違う演技
演劇(えんげき)部の前で台本読(ほんよ)みを始めた(あい)は、祐介(ゆうすけ)の演技がいつもよりそっけないことに拍子抜けし…(読了まで約6分)
8,本当の告白
祐介(ゆうすけ)と話す機会が減ることを考えて、とある決意をした(あい)は、特別なことをしていたのは自分だと明かし…(読了まで約4分)